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古くからある地名と災害の関係

この読売新聞の記事を読んで、昔親しくさせていただいていた地滑り地形を専門とされていた先生に聞いたことを思い出しました。アイヌ語のケナシ(kenas)は低い木が生えそろっている様子を表す言葉で、大規模な地滑りの後に木が生えてきた様子だそうです。

小樽の毛無山もアイヌ語のケナシが語源で、望洋台の宅地の下には地滑りの原因となる地下水を排出するために多数の排水管が埋まっています。
そのことを毛無山から下るバスの中で聞きました。

確かに地名にはその土地の歴史が刻まれています。この記事にあるように昔の記憶を風化さてはいけないのです。危険を予知できれば現代では望洋台の排水管のように土木工事で危険を回避することもできます。川であれば堤防や流れ自体を変えて対処することも出来ます。

この記事の最後にある言葉の重要性を改めて考えさせてくれました。
「地震の神様」と呼ばれた地震学者の今村明恒(1870~1948)の言葉だそうです。
「天災は忘れないだけでは不十分で、防備することが重要だ」

「洪水危険、土砂崩れ注意…「地名」は警告する」読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20180725-OYT8T50042.html?page_no=3&from=yartcl_page