月別アーカイブ: 2010年10月

流行の「里山」

 昨日は同窓会関係者と総会の打ち合わせに行ってきた。その後の会食中に「里山を・・・」といった話題を出してきた先輩がいる。私の数期上のコンサル業の方だ。

 話しているとどうも話がかみ合わない。どうも「里山」と「自然の山」とを混同しているのだ。私自身、もう二十数年前から里山に興味を持って見て歩いた時期もある。好きで何度か訪れている土地もある。

 里山は決して「自然」ではない。人間の手が入った、元々は「自然」の産物なのだが、長い間人の手が入り続けたことによって「人工」に近くなった存在なのだ。植林の林や森を「自然」とは言わないのと同じくらいに「人工」なのだ。人工的に作った公園の緑を「自然っていいね」と言っているのと同じなのだ。

 自然との決定的な違いとして、人による管理が無ければ存続できないという点がある。手を入れ続けなければ里山も植林された木々も荒れてしまうのだ。自然の森は違う。それ自体バランスのとれた存在で、人の手を入れることは自然のバランスを壊すことになるのだから。

 どうもマスコミのいい報道や評論家連中のいい加減な情報で間違った理解をしている人が増えている。いまさら話題にして騒いで欲しくない。どうせまた忘れ去ってしまうのだろうし。

OutlookExpressでメールの新着表示

職場の人に「メールが届いたらわかるようなソフトを知らない?」と聞かれて「設定すれば出るんじゃない?」と設定を見て気がついた。
OutlookExpressは音は出せるがポップアップのような表示が出来ないのだ。
Windowsを使い始めて以来Becky!以外のメーラーを使っていなかったので気がつかなかった。
探すといろいろとあるようだが、好みのものをひとつ見つけた。
Windowsに付属のMicrosoft Agentキャラクターが新着メールの有無を報告してくれるのだ。
Outlook Express Agent
動作は軽いのかな。私のCoreDuo2GHzの割合非力なマシンでも重さは感じないので、重いということ無いように思う。
インストールして設定することで、チェッカーを起動することでExpressを自動起動することも出来る。

Fedora13へAipoをインストール

コマンドを打つのが苦手なのと、Linuxのコマンドをいまいち知らないのでGUIでインストールしようとしたら苦労しました。
まずrootでログインできなかった。
これは前項の方法で解決。
ここまでくれば、もう大丈夫。
rootでログインして
/usr/local/
にaipoフォルダを解凍。
ログオフして、通常のユーザでログイン。
ここからは説明書どおりに
cd /usr/local/aipo/bin/
に移動。
sh installer.sh
でインストーラを起動。
これでうまくいきました。
あとは
./startup.sh
でaipoを起動するだけ。

Fedora10以降でrootでグラフィカルログインするには

久々にLinuxでサーバを立ち上げようとして、さて困った!
古めのマシンを再利用でサーバにと思った時にLinuxは便利なんですけどね。
Fedora10以降のGNOMEのグラフィカルログインでは、rootユーザでのログインができなくなったようです。調べてみたら、解決策がありました。
/etc/pam.d/gdmの2行目付近の
auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
これを↓こんなふうにコメントアウトしてしまえば良いようです。
#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
また、fedora11以降では、下記のファイルについても同様の変更が必要です。
vi /etc/pam.d/gdm-password
なんともセキュリティって難しいもの。
どんどん使いにくくなるな。。。

ジャンクションという機能

2000以降で採用された機能らしいが今まで余り意識していなかったジャンクションという機能がある。
なぜ今頃になってその話題かというと、Vista以降で”Documents and Settings”が無くなり、代わりに”Users”というフォルダが使われるようになったからである。そのため古いソフトのインストールなどで”Documents and Settings”を使おうとした場合に強制的に”Users”に飛ばすためにこの機能が使われている。セキュリティ面を意識したらしいがまったく迷惑な話だ。
ところがこの”c:Users”に指定されているはずのジャンクションが何かの理由で”t:Users”となっていたりすると話がこんがらがる。指定したドライブが存在しないからだ。ソフトのインストールのエラーとして表示されるのは「指定したパスが長すぎます」という関係ない内容だからなおわかりにくい。
この間違った状態を解決するにはジャンクションを削除して正しいものを設定しなおす必要がある。
まず現在の状況を確認する。
dir /a
こうすることでフォルダの属性が表示される。
ジャンクションが張られている場合には”“とその後に仮想のフォルダ名と飛ばし先の実フォルダが表示される。
今回の場合には c: で dir /a すると
日付 時間 Documents and Settings [t:Users]
となっている。
まずこの間違ったジャンクションを削除する。コマンドはrmdirを使う。(DOS窓は管理者として実行する)
この場合には”c:Documents and Settings”のジャンクションを削除したいので
rmdir c:”Documents and Settings”
とする。(スペースを含むフォルダ名なのでダブルコーテーションで囲む)
一応 dir /a で消えたことを確認する。
次に正しいフォルダへのジャンクションを作成する
mklink /J c:”Documents and Settings” c:Users
書式としては
mklink /J (ジャンクション名) (リンク先フォルダ)
となる。
c:Documents and Settings <<===>> c:Users のジャンクションが作成されました
と表示されればOK。
一応 dir /a で正しく作成されたことを確認する。
日付 時間 Documents and Settings [c:Users]
となっているはずだ。

秋の長い昼

 秋の夜長というが最近は昼も長い。夜が長くなると昼は短いはずだが、昼も長いのは何故かと思うだろう。
 年を重ねるごとに朝起きるのが早くなり、最近は6時には目が覚めてしまう。そうすると何も予定のない休日は8時頃には食事も昨夜の片付けも終わってしまい、昼間の時間をもて余してしまうのだ。夏の間はベイエリアの手伝いと、そのために溜まった用事でほとんどの休日はそれなりに予定があった。
 だが秋になると休みばかりで暇になったわけだ。山へ行こうとも考えたが前日が雨だったり天気が悪かったりで足が遠のいている。

 その秋の暇な昼をどこかへ行って時間を潰そうかと思っても、最近は一番若いネコのチャトが腎不全で長い時間家を空けることが出来ない。休みの朝には動物病院へも行かねばならない。そうすると時間潰しはテレビか映画鑑賞となる。

 こないだは久しぶりに映画2本を見た。「2001年宇宙の旅」と「モーターサイクル・ダイアリーズ」を続けざまに見て、「レナードの朝」を見るつもりが力果ててしまった(笑)

 「2001年宇宙の旅」は小5の時に本を読んで、わけがわからなくて何度も何度も読んで、映画を見たいと思ったら上映権をもつ会社が無くなって見る事が出来なかった。

 映画を初めて見たのは大学に入ってからのことだった。本当にわけのわからない映画だった。それには訳があって、「キューブリックが凝りすぎて予算を使い果たし、終盤の部分を抽象的な表現でごまかした」というのが一般に知られている理由だ。

 では本を読めばわかるというと、されは無理だろう。あの本はノベライズ版で映画の脚本を元に小説化したものだからだ。映画よりは幾分わかりやすいが、わかりにくいことに変わりは無い。一部の資料で小説があって脚本が書かれたとあるがおそらく間違いだ。発表された時系列で見ても映画が先で小説が後に発表されている。

 そのわかりにくい結末に説明を付けようとして2010年や2061年、3001年が書かれているが私は2010年を読んだところでやめにした。政治色が濃くなり夢のあるものではなくなったからだ。クラークも年老いて苦心したのだろう。

 「モーターサイクル・ダイアリーズ」はバイクの旅物として興味があり、どこかの評論で誉めていたのを見てみたいと思っていたものだ。ゲバラの若い頃のだとは知らなかった。だが映画的にも大変素晴らしいものであったが、ゲバラがなぜ革命家になったのか、その理由がわかりやすく、彼の生き方に共感を呼ぶ作品だと思う。見てから知ったことだがアカデミー賞も音楽でとっていたようだ。

 最近公開されたゲバラの2本の映画も見てみたくなった。秋の夜長ならぬ年寄りの暇はいい映画で潰すに限る!

なぜ止められなかったか

 文学館横の4本のポプラが伐採された。おおよそ60年間歴史を見てきた木である。少し自分の中の気持ちを整理するためにもここに書き留めておく。
img28_popla1
 9月5日(日)に「ポプラ並木を守る会」(松浦光紀代表)を発足させポプラ保存の活動を行っていたが、その甲斐もなく2010年10月4日朝8時半から作業を開始して同日12時半頃に最後のポプラが切り倒された。

 twitterにはここ数週間ほど市に対するいろいろな反対意見が流れ続けていた。守る会の署名も最終的には2500人ほどが集まったようだ。だが切り倒された現場を見ていた人は一握り。守る会を除くと5名程度だった。

 「興味があった」「伐採に反対してた」という人でも平日月曜日に来れる人は少ないだろう。また、「見るに忍びない」という気持ちの人も多かったろう。私はたまたま振り替え休日だった。そして最後は見てあげたいと思った。しかしわずか5人というのは何を物語っているのだろうか。

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