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いずも型護衛艦

いずも型護衛艦といえばヘリ空母のことだが、5機のヘリコプターの発着を行う中途半端な空母だという目で私は見ていた。

ところが今日のロイター通信の記事に疑問を持ち調べてみたところ、昨年2017年末に防衛省が将来的にいずも型護衛艦で、ステルス戦闘機F-35Bの導入を検討していることを共同通信が報じていた。

短距離離陸と垂直着陸が可能なF-35Bを導入することで「ヘリ空母」を「空母」に仕立て上げようというわけだ。元々いずも型のエレベータはF-35Bの搭載が可能なサイズだったということで、甲板の補強や耐熱処理を行うことで「空母」に化けるわけだ。(F-35B搭載計画:Wikipedia

なし崩し的に、防御のための「自衛隊」を攻撃できる「軍隊」に仕立て上げる作業は静かに進められているわけだ。

ランプ類のLED化

最近の自動車のランプ類はLED化が進んでいる。
低電力で明るく、素子が小さいのでデザイン的な自由度も大きい。
ただ、大きな問題がある。効率がいいために発熱が少なく、ランプに着いた雪が融けないのだ。

最近になって騒いでいる人も一部には居るようだが、まだ社会的には話題になっていない。信号機は昨年あたりにメディアが取り上げていたし、それ以前に改良版も出ていた。

雪道、特に吹雪の中を走ると露骨にわかるが、ヘッドライトもテールランプも雪が融けずに真っ白になる。ハロゲンランプ等の白熱電球を使っているランプだと電球の発熱で雪が融けるのだ。雪で真っ白くなったランプは危険極まりない。

メディアが取り上げないので不思議に思ってググってみると、一部の人は問題視してはいるようだ。ただ、それがメーカーサイドに伝わっているかというと疑問だ。行政に対しても同じ。

未確認だが、海外にはLEDヘッドランプ装着車にはランプウォッシャーの取り付けを義務付けしている国もあるという。それこそ先進国だし大人の国だ。ヨーロッパではフォグランプの常時点灯やリアフォグランプの取り付けを義務付けているので、ランプウォッシャーも義務化している国があっても不思議ではない。

さてどうしようかと考えても、ランプ類を追加装備するなら自前でも出来るが、ランプウォッシャーはどうにもならない。メーカーが純正で用意しないとどうにもならない。

ただ、ウォッシャーがあっても使わなければ宝の持ち腐れ。無灯火と同じことだな。やはりユーザーが子供な国には何をやってもダメってわけだ。

2種類のカラス

よく日常的に見ている真っ黒いカラスにハシブトガラスとハシボソガラスの2種類が居ることを知らない方も多いようで、何かの機会に話すと面白がってくれるので、ここに書いておきます。話のネタにでも使ってください。

違いはいくつかありますが、ぱっと見でわかりやすいのはクチバシです。その名のとおり、太いのがハシブト、細いのがハシボソ。
主に上のクチバシが大きく膨らんでいますが、クチバシに続く額が盛り上がっているのはハシブト、滑らかなカーブを描いているのがハシボソ。クチバシの違いは食べ物の違いから来ているようで、ハシブトの主食は小動物などの肉食だったそうで、小さな動物を引き裂くのに適した形状なんですね。それに対してハシボソは主に草食だそうで、木の実とかを突っつくのに適した形状なのでしょうか。

体全体を比べてみると、ハシブトの方が若干大きく、ハシボソは少しスリムで小さい感じがします。このあたりも食べ物や行動範囲の違いからなのでしょう。

ハシブトガラス

ハシボソガラス

他にも違いがあります。カーカーと澄んだ声なのはハシブトで、ガーガーと品の無い声はハシボソなんです。

また、人のように足を交互に出して歩くのはハシボソで、両足でステップを踏むように歩くのがハシブトです。注意して見ると違いがわかりますよ。

ハシブトは元々は森林に住んでいたということで、ハシボソは河川や野原など町に近いところに生息していました。近年になって美味しいエサが多い市街地に出入りすることが多くなり、双方を同時に目にすることが多くなったそうです。ここにもゴミの影響を受けている野性が居たんですね。

行動を比べると、ハシブトの方が荒っぽく、ハシボソは茶目っ気のある行動が多く見られます。ゴミ箱を漁っているのはハシブト。道端で木の実を道路に置いて割っているのはハシボソ。この行動を見ているとハシボソの方が頭が良いみたいに感じますが、実はハシブトの方が利口なんだとか。いろいろと工夫してエサを漁っているそうです。ググってみると信じられない行動が実際にあるそうです。

双方の住む地域が交じり合っているため交雑種は生まれないのかという疑問を持ちますが、交雑種は確認されていないということです。しかし、判断に迷うクチバシや体格を持つカラスを見ることが多く、「確認されていない」だけなのかもしれません。意外なほど身近な動物の研究が進んでいないのが現状ですから。

最後に、カラスが近くに居て怖いときは、人差し指などをカラスの方に向けて手を突き出すと逃げていくことが多いようです。全てに効果があるわけではないですが、試す価値はあると思います。石をぶつけるとかすると襲ってくることもあるそうなので、指差しで追い払う程度にしておきましょう。

カヤックの速さ

たまに興味を持った人にカヤックの速さを質問されます。
のんびり漕いで5~6km/h。
わりと一生懸命漕いで7~8km/h。

ただ、カヤックを漕ぐのは速さを競うためではなく、どこかの目的地へ行くための手段なので、長時間(最低1時間程度)無理なく漕げる速さが基準となるでしょう。

私だと6km/h前後かな。実際に30分以上の行程をGPSで測った結果がそれくらいでした。
ただ、目的地で昼食をとったらスピードは激減。そのあたりも考慮して行程を組むべきですね(笑)

先日のドライブでのお話

小樽からニセコへ向かうのに、いつものように余市から赤井川へ入り、赤井川道の駅の信号から393号線へのルートを使った。行きは吹雪の中で建設会社のパトロールカーに道を阻まれたが、途中で後に私が居ることに気がついて道を譲ってくれて順調に進むことが出来た。

しかし、峠を過ぎて下るにつれ辺りは軽くホワイトアウト状態。その白い中に黒いものが見え隠れしているのに気がついた。大きなワゴン車が真っ白くなっていて見えず、フロントにあるミラーがたまに見え隠れしていたのだ。リアウィンドウも真っ白でワイパーも熱線も使っていない。それに新しい車に多いLEDのテールランプなのだろう。ライトをつけているらしいのだがテールランプも雪で真っ白で見えない。白熱電球のランプなら熱で雪が少しは融けるのだが。

見通しが悪いため追い越せずに後を走るのだが、下手なので対向車線に入ったり、左の路側に寄ったり、ゆらゆらと蛇行していて怖かった。
幸いにも途中で右折してくれて見通しが良くなった。

そして倶知安から目的の場所へ向かう。途中は青空が広がっているが、直前まで降り積もった雪がたまの突風で飛ぶ状態。今まで見えていた目の前が一瞬でホワイトアウトする。そんな中でも無灯火の車が多い。割合多くの車がヘッドライトを点けているのだが、半数近くが無灯火のまま。「他人の振り見て我が振りなおせ」ではないが、他の車がライトを点けている理由を考えなくては。

帰りは国道経由で帰ろうか迷ったが、倶知安市内のノロノロからすると途中の国道も同様だろうと、帰りも393を選ぶことにした。

予想通り車は少なく、遅い車をテンポ良く追い越して行ったが、峠のトンネル前で小型車に追いついた。トンネルを出て少しすると直線路があるので追い越せるだろうと思っていた。

ところが峠の赤井川側は真っ白い吹雪。前に居た車は突然前を見失って蛇行を始めた。とても後ろにいられないくらいに減速したり蛇行したりを繰り返し始めた。吹雪で視界が悪いときの走り方を知らないととても危険だ。左の雪山に突っ込むだけならいいが、対向車線に入ってしまい、無灯火の車と激突することも十分に考えられる。

なんとか吹雪の間の見通しが良い瞬間に追い越してホッと一息。

そんな吹雪の中でもヘッドライトを点けていない車はけっこう居る。何を考えているんだか。

厳寒期の北海道を車で走る時の鉄則

1.雪が降って見通しが少しでも悪くなったらヘッドライトを点灯。
2.雪の中ではスモールランプ(ポジション)は意味がないので、ライトを点けるときは常にヘッドライトを使う。
3.晴れていても降った雪が舞うような風がある時はヘッドランプを点ける。
4.吹雪の中ではリアウィンドウの熱線はオンのまま。リアウィンドウのワイパーがあるなら動かして後ろが見えるようにする。ウィンドウの雪がないだけでも後ろの車から多少は認識してもらえる。
5.たまに停まったらリアの雪を落とす。
6.吹雪いて前が見えなくなったら、前を真剣に見たまま、左の路側の雪山と、路側を示す標識を視界に捕らえて車を自分の車線の中に保つ。急に停まると追突される危険があるので、先行する車に注意しながら前へ進む。
7.経験が無いなら田舎道ではなく、表通りの国道など交通量が多い道を選ぶ。そういう道はコーナーに街灯などが整備されていて多少は走りやすい。

EICARテストファイル

ちょっと思い出したので書いておく。

「EICAR(エイカー)テストファイル」というのは、EICAR というコンピュータウイルスを研究している組織が開発したアンチウイルス (AV) ソフトウェアの応答をテストするためのファイルの名称。

「EICARテスト文字列」と呼ばれる文字をテキストファイルで作り、拡張子を.com(実行形式のファイル)として保存することで作ることが出来る。すると通常のAVソフトはウイルスとして検知する。そのためリアルタイムスキャン機能を持っているソフトが動作しているPCでは作ることすら出来ない。現在ではリアルタイムスキャン機能を持っていないAVソフトは使う意味がない。

その場合はEICARのサイトからダウンロードし、その瞬間にアンチウイルスソフトが検知してくれれば、AVソフトが動作しているという確認が出来る。試しにやってみるといい。

自分で作ってみたい方用に文字列を書いておくので、テキストエディタにコピペして、拡張子を.comで保存すると出来る。あるいは、.txtで保存して、拡張子を.comに変更する。変更した瞬間に検知されればAVソフトは正常に動作しているというわけ。

EICARテスト文字列
X5O!P%@AP[4\PZX54(P^)7CC)7}$EICAR-STANDARD-ANTIVIRUS-TEST-FILE!$H+H*

EICARのサイト http://www.eicar.org/