月別アーカイブ: 2009年12月

道内のエキノコックスの報告数

北海道感染症情報センターエキノコックスの報告数(感染数)

まったく関係の無い調べ物の途中でたどり着いたデータを見て驚いてしまいました。増えていることは知っていましたがこれほどとは思いませんでした。
北海道全域での報告数を年毎にまとめてグラフにしてみました。

img22_ekino

線形で近似すると確かに右上がりの線が現れます。10年前の倍までは行かないですが近い数値が見て取れます。
エサに駆除剤を混ぜてキツネの生息域に散布するなど、駆除するための新しい試みが行われているようなので成果を期待したいところです。

キツネにえさを与えることなどは絶対に行わないでください。かわいい野生動物は遠くから見ているからかわいいのです。彼らがエサを求めて里へ降りてくることは不幸な結果を招きます。

しゃこ

小樽しゃこ祭が今年も行われた。ご存知の方もいるだろうし行った方もいるだろう。
残念ながら私は行けなかった。

でも今年は生れて初めて食べたと言っていいくらいに美味しいしゃこを食べられたのである。
市場で買って食べて美味しいと思っていた味がぶっ飛ぶような味だった。
この50年、何を食べていたんだろうと思う味だった。小樽生まれで小さい頃から幾度と無く食べてきた私がである。

しゃこ祭の記事で「美味しかった。またスーパーで買って食べます。」と言っていた札幌の方に私は言いたい!

スーパーで買ったってダメ!!
赤いのが並んでる店もダメ!!

トムラウシ山夏山遭難の中間報告

日本山岳ガイド協会(東京)の調査特別委員会が中間報告書を出した。
北海道新聞社の社説で取り上げられている。さすがに社説だけあってきちんとした内容である。

北海道新聞社の社説

委員会の座長の記者会見で「一般論で言えば(遭難を)防げた部分もある」とある。
社説の中でもあるように客・ガイド・ツアー会社それぞれに責任がある。そのそれぞれが責任を果たしていれば簡単に防ぐことは出来たろう。だが現状でもこれからもそれは難しいことだろう。
座長もそれをわかった上での発言だと思う。

これまで毎年のように起こる事故の度に言われ続けていることだが、装備の不備、日程の不備、判断の甘さが全ての原因である。
北海道は夏でもセーター一枚の差が生死を分ける気候だという認識。条件が悪ければ「また来れるさ」と一歩退く余裕。それらを持たないと死ぬ場所なのだという認識を持たなければこれからも死に続けるだろう。

その社説は「悲劇を繰り返さないための教訓として生かしてほしい」と結ばれている。