トムラウシ山夏山遭難の中間報告

日本山岳ガイド協会(東京)の調査特別委員会が中間報告書を出した。
北海道新聞社の社説で取り上げられている。さすがに社説だけあってきちんとした内容である。

北海道新聞社の社説

委員会の座長の記者会見で「一般論で言えば(遭難を)防げた部分もある」とある。
社説の中でもあるように客・ガイド・ツアー会社それぞれに責任がある。そのそれぞれが責任を果たしていれば簡単に防ぐことは出来たろう。だが現状でもこれからもそれは難しいことだろう。
座長もそれをわかった上での発言だと思う。

これまで毎年のように起こる事故の度に言われ続けていることだが、装備の不備、日程の不備、判断の甘さが全ての原因である。
北海道は夏でもセーター一枚の差が生死を分ける気候だという認識。条件が悪ければ「また来れるさ」と一歩退く余裕。それらを持たないと死ぬ場所なのだという認識を持たなければこれからも死に続けるだろう。

その社説は「悲劇を繰り返さないための教訓として生かしてほしい」と結ばれている。