太陽からの風(The Wind from the Sun)

「イカロス「順光満帆」、宇宙で帆広げる 加速を検証へ」

この記事を見てアーサー・C・クラークの「太陽からの風」(The Wind from the Sun)を思い出した。途方もなく大きな帆に太陽光を受けて宇宙空間を疾走する太陽ヨットレースを描いた氏の1972年の作品だ。

出版社の記録を見ると日本での出版は1978年とあるので、その年に新刊を買って読んだはずだ。
地球を何周かして加速し、地球の重力圏を離脱して月へ向かうレースを題材にしている。
ストーリー的には余り印象はないが、操船する様子とメカニカルな部分が印象に残っている。

もう30年以上前に読んだ作品だが、途方もない夢物語ではあるがいつかは実現するだろうと漠然と考えていた。

なんとその技術が私が生きているうちに実現しようとしている。(レジャーとして使えるものになるまでにはあと何十年もかかるだろうが)
この夢物語の中の技術を実現しようとしている技術者の方々に拍手を送りたい。