ecoって宗教だったんだ

少し前にジョークのつもりで言って自分自身納得した言葉。「ecoって宗教」
宗教には申し訳ないたとえだが、まさに的を得ていると自画自賛している。

ecoなことを「行う」ことが目的で、本当に環境のためになっているかは見えていない。信じて行っているだけで疑って考えていないからだ。

本当はある結果を目指して、そこへ辿りつくための手段が多々あるはずなのだが、行うことが目的になってしまっているためだ。
よく周囲で聞く「再生紙を使わなくてはならない」「白色度70%以下を使いなさい」「白い紙を使うと”今時”みたいに言われる」が良い例だ。


バージンパルプの紙を使うことは木を切ることに繋がり、木を切ると二酸化炭素が処理されずに増える。その結果自然環境が悪化する。その考え方は正しいと思う。木や山は守らなくてはならない。

ではどうやって木を切る量を減らす?
再生紙を使う。これも多分半分くらい正しい。

なぜ半分かというと木を消費していることに変わりはないからだ。少しだけきるペースを落とすことできるだろう。
なぜなら、100%再生ではなく新しい紙と再生紙の混合のものがほとんどだからバージンパルプは消費され、再生の工程で失われる量も少なくはない。
それに再生紙を作るには新しい紙を作るよりも多くの水や多くの種類の材料、それに電力や燃料などのエネルギーが消費される。多くの人が勘違いする原因はこの事実を意識しないからだ。

ではどうしたらいいのだろう。

これが正解というものはおそらく無い。だがいろいろな方向があると思う。私の知っている範囲で一番正解に近いと思うのはFSC森林認証紙である。

昔聞いた北欧の国の決まりで、家を作る時に切った木の量に応じて家の土地に木を植えるというのがある。さすが環境問題の先進地域だと感心した記憶がある。

紙を作るために木を切るなら、同じ量以上の木を植えてバランスを保てば良い。これは実際に行われていて、森林認証と呼ばれる認証機関もある。

林野庁 http://www.rinya.maff.go.jp/j/seibi/ninsyou/index.html

そしてそういった認証の元に生産されている紙がFSC森林認証紙だ。

三菱製紙販売 http://www.mitsubishi-kamihan.co.jp/csr/fsc.html

まだ製品の数は多くは無いが気にしてみると意外に手に入りやすくなってきているようだが、そのへんのお店で買うのは難しい。
増えない理由としては認知度の低くさが主な要因だろう。価格は1割も高くは無いのだから問題になるほどではない。

これからは再生紙ではなくFSC森林認証紙を選びたい。
そして使い捨てではなく何度も使うことを考えたい。良いものを長く使うことこそ真の環境保護に繋がると信じている。