犬のプーさんの5日目

プーさんの5日目は問題なく始まった。相変わらず猫達は警戒中。もうすぐという気もするがまだのようにも感じる。

昨夜は孫達が犬を見たいと遊びに来ていた。赤ん坊の頃からベティと遊んでいた孫達だ。犬や猫に優しく接することを知っている子供たちだ。

先日から妻と話していた心配が当たった、というか確認できた。プーさんは小さい子供が嫌いなようなのだ。散歩の途中で小さい子供の声がすると吼えるので、もしかしたらと思っていたのだ。

それでもプーさんは警戒する気配を見せながらも近寄って多少はなついていた。孫達が驚かせないようにゆっくりと静かに近寄って手を差し出すからだ。一度信頼関係が生れればあとは楽しい関係が生れる。


犬が子供を嫌うには、声が甲高いとかうるさいとかいくつかの理由が考えられる。だがそうではなく子供にいじめられた結果という悪いケースもある。ベティを飼っていて散歩の途中で子供達が「おおきいいぬ!さわっていい?」と寄ってくることが多く、いろいろな子供たちの反応を見てきた。

意外に多くの子供が犬との接し方を知らないことに驚く。一部の子供はいじめとも言える行為を行うということにもっと驚く。見えないところで毛を引っ張ったりつねったりするのだ。ベティは怒らない。だから私が代わって怒る。もしも怒る犬なら噛みついたりもするだろうが、悪いのは犬ではない。噛まれることをした子供だ。

私は自分の子供にも孫にも小さな動物に対する接し方を教えてきた。愛らしい動物、恐い動物、知らない動物。どれに対しても愛情を持って注意して接することを。どの動物も噛むかもしれないし、体当たりをしてくることもある。だから無闇に手を出さずに、まず気をつけて接しなさいと教えてきた。動物に危害を加えられると人間にとっても痛手となるが、危害を加えた側の動物にとっても大きな痛手となるからだ。最悪の場合は殺処分となるからだ。

犬に近づこうとする子供に「噛まれるからだめ」と言う親の子供はいつか噛まれることになるだろう。そういう無知な親がいるということは犬にとって不幸なことなのだ。