リドリースコットも年ですね

リドリースコットは1979年の「エイリアン」、1982年の「ブレードランナー」などで有名な監督だが、その30年後に監督した2012年の「プロメテウス」では酷いありさまだった。映像はそこそこ良いのだが、基本的な「常識」とも「現実」とも言える部分が欠落していた。

未知の惑星で大気の簡単な分析だけでヘルメットを外す。未知の生物の死骸を隔離せずに宇宙船内に持ち込み素手で触る。未知の生物が近寄ってきているのに逃げようともせず、構えることもない。
現代の巷に居るヤンキーが登場人物でもあり得ない状況を設定している。そこまで見てやめました。どんな結果が訪れるか興味が失せました。おそらく都合のいい劇的なラストが待っているのでしょう。

リドリースコットは当時75歳。年なので監督という名目で細部は若手に任せていたのだろうが、その若手のレベルが低すぎる。科学的な側面のアドバイザーを置いてでも、基本的な「現実」の部分の検証を行わなくては「SF」という大きな「虚構」は成立しないのですよ。

試しにWebで批評を探したら悪い評価しかなかった。
でもみんな最後まで見たようですね。私は耐えられずに途中でやめました(笑)

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