先日のドライブでのお話

小樽からニセコへ向かうのに、いつものように余市から赤井川へ入り、赤井川道の駅の信号から393号線へのルートを使った。行きは吹雪の中で建設会社のパトロールカーに道を阻まれたが、途中で後に私が居ることに気がついて道を譲ってくれて順調に進むことが出来た。

しかし、峠を過ぎて下るにつれ辺りは軽くホワイトアウト状態。その白い中に黒いものが見え隠れしているのに気がついた。大きなワゴン車が真っ白くなっていて見えず、フロントにあるミラーがたまに見え隠れしていたのだ。リアウィンドウも真っ白でワイパーも熱線も使っていない。それに新しい車に多いLEDのテールランプなのだろう。ライトをつけているらしいのだがテールランプも雪で真っ白で見えない。白熱電球のランプなら熱で雪が少しは融けるのだが。

見通しが悪いため追い越せずに後を走るのだが、下手なので対向車線に入ったり、左の路側に寄ったり、ゆらゆらと蛇行していて怖かった。
幸いにも途中で右折してくれて見通しが良くなった。

そして倶知安から目的の場所へ向かう。途中は青空が広がっているが、直前まで降り積もった雪がたまの突風で飛ぶ状態。今まで見えていた目の前が一瞬でホワイトアウトする。そんな中でも無灯火の車が多い。割合多くの車がヘッドライトを点けているのだが、半数近くが無灯火のまま。「他人の振り見て我が振りなおせ」ではないが、他の車がライトを点けている理由を考えなくては。

帰りは国道経由で帰ろうか迷ったが、倶知安市内のノロノロからすると途中の国道も同様だろうと、帰りも393を選ぶことにした。

予想通り車は少なく、遅い車をテンポ良く追い越して行ったが、峠のトンネル前で小型車に追いついた。トンネルを出て少しすると直線路があるので追い越せるだろうと思っていた。

ところが峠の赤井川側は真っ白い吹雪。前に居た車は突然前を見失って蛇行を始めた。とても後ろにいられないくらいに減速したり蛇行したりを繰り返し始めた。吹雪で視界が悪いときの走り方を知らないととても危険だ。左の雪山に突っ込むだけならいいが、対向車線に入ってしまい、無灯火の車と激突することも十分に考えられる。

なんとか吹雪の間の見通しが良い瞬間に追い越してホッと一息。

そんな吹雪の中でもヘッドライトを点けていない車はけっこう居る。何を考えているんだか。

厳寒期の北海道を車で走る時の鉄則

1.雪が降って見通しが少しでも悪くなったらヘッドライトを点灯。
2.雪の中ではスモールランプ(ポジション)は意味がないので、ライトを点けるときは常にヘッドライトを使う。
3.晴れていても降った雪が舞うような風がある時はヘッドランプを点ける。
4.吹雪の中ではリアウィンドウの熱線はオンのまま。リアウィンドウのワイパーがあるなら動かして後ろが見えるようにする。ウィンドウの雪がないだけでも後ろの車から多少は認識してもらえる。
5.たまに停まったらリアの雪を落とす。
6.吹雪いて前が見えなくなったら、前を真剣に見たまま、左の路側の雪山と、路側を示す標識を視界に捕らえて車を自分の車線の中に保つ。急に停まると追突される危険があるので、先行する車に注意しながら前へ進む。
7.経験が無いなら田舎道ではなく、表通りの国道など交通量が多い道を選ぶ。そういう道はコーナーに街灯などが整備されていて多少は走りやすい。

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