CD:リガーディング・スタンダード

リガーディング・スタンダード
(Re: Standards)
ニューヨーク在住の中村健吾氏のニューアルバム
スタンダードが多いアルバムだが、いかにも遊んでいる曲もあったり、不思議な懐かしさを感じさせるものもあったりする。
最後から2曲目の”HOPE”という曲は911(貿易センタービル爆破)の悲しみの中にも希望をという健吾氏の願いが込められたオリジナル作品で、以前発売されたセイ・ハロー・トゥ・セイ・グッドバイに収録されたものだが再度アルバムに加えられたものである。
グランドゼロ近くのアパートに住んでいらっしゃるということで、現場の悲惨さと救出に奮闘した人達の姿を間近で見ていた氏の悲しみと願いが聞こえてくる。
氏のアルバムは何枚か聞いているが、このアルバムは秀逸と感じる。
ぜひ一度聞いてほしい。
私事だが、氏の札幌でのLiveが終わった後でお会いしてほんの少しお話できた。5年前の倶知安ジャズフェスティバルの楽屋でお会いしただけなのにハンドルネームも憶えていてくれた。なんともうれしいことである。