「ソーセージの思い出」

SHIRETOKO EYE’S「ソーセージの思い出」(AIR DO)

AIR DOの記事がなくなっていたので、知床で配付されている絵葉書の画像を置いておきます。2017.10.24

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ここに先日紹介したソーセージにまつわる話が掲載されていた。
ぜひ一度読んで考えてみて欲しい。
彼女はなぜ死ななくてはならなかったか。

知床五湖の駐車場で北大の学生が観光客にアンケートへの協力をお願いしていた。私はもちろんこころよく協力した。

アンケートの内容は多岐に渡っていたが、その主旨はヒグマが多く出没する7~8月に知床五湖のほとんどが閉鎖されてしまうため「公式の訓練をうけたガイドと一緒に歩くか、観光客に公式の教育を行って歩かせるか、どちらに賛成しますか?」といった内容のものだった。

さて、なんと答えてよいものか迷う質問が多かった。
アンケートというものの多くは答えを選ぶ形式のために答えを選ばされてしまうのだ。
答える側の意見ではなく質問する側の考えを押し付けられてしまうことが多いのだ。答える側の負担を低減するために仕方が無いのかもしれないが。

私はヒグマが多く出没する時期にわざわざヒグマの邪魔をしてまで五湖に入りたいとは思わない。
観光と自然の共存を模索する中で出てきたアイデアではあると思うが、私は反対したい。
五湖を歩いて景色を楽しみたいのであればヒグマが出没しない9月の時期に行けばいいことではないのか。
あるいはヒグマの邪魔にならない場所を見せてもらうことで十分ではないのか。
ソーセージと同じことが起こる可能性があるのであれば、出来るだけその可能性は廃除するべきなのではないか。
なぜなら私達観光客はその場所へ観光のために行きたいだけであって、その場所に住んでいるのでもなく、どうしても行く必要があるわけでもない。

今の観光客へのマイカー規制とヒグマの出没地域への立ち入り禁止よりも厳しい規制を行うのであれば賛成だが、もっと多くの観光客を立ち入らせることには反対だ。数多く人の中には常識という言葉さえ知らない者も居る。

マーフィーの法則の中にこんなものがある。
It is impossible to make anything foolproof because fools are so ingenious.
さて、安全対策(ガイドや講習)で双方の安全は確保出来るのだろうか。
because fools are so ingenious.