この時期になると考えること

保健所犬猫応援団のページにうちのプーさんのことが掲載されました。
そこで、この時期になると思うことを書き連ねてみました。少し長いですが読んでいただけるとうれしいです。

うちの愛犬、プーさんはクリスマス頃に街中を彷徨っているところを保護され、犬管理所に収容されました。小樽の犬管理所は暖房もなく雨風を凌ぐだけの施設です。保護のための活動をされている団体の方が寒さに耐えられないと判断して引き取り、その後私の家に来ることになりました。

小樽には引き取られた動物の世話をして引き取り手を探したりしている保護団体があり、殺処分をゼロにしようと活動されています。そのことは何度か新聞でも取り上げられました。読んで知っている方も多いと思います。同じように活動をされている方々が全国にいます。今回プーさんのことを掲載してくださった保健所犬猫応援団もその一つです。

環境省の統計を見ると昭和49年と比べて犬猫の殺処分数は10分の1程度にまで減っています。確かに右肩下がりのグラフになっており、減っていることがわかります。それでも年間に13万匹ほどが殺処分されています。

近年、ペットに関する法令が少しだけ整備され、ペットショップの営業時間に制限が加えられたり、販売業者の義務が明記されたりしました。それでもまだ犬や猫の扱いは「物」であることに変わりはありません。そして、犬猫が「物」のように並べられているペットショップが多いことも変わっていません。

アメリカの一部の州ではペットショップを置けないところがあり、飼いたい人は相談所を訪れてブリーダーを紹介してもらい、ブリーダーと話をしたうえで分けてもらうというシステムがあるそうです。お互いの人柄や状況を確認して売買するシステムです。
日本も同じようにしなくてはならないというわけではありませんが、そういうシステムも取り入れることができるといいなと思います。
今の日本では知り合いの紹介で行くことくらいしかできませんので、情報を集約して紹介できるシステムを作ることはできないものでしょうか。

なぜこんな話になったか。保健所に引き取られる犬猫の中には、飼い主が亡くなったり、事情があって飼えなくなったものも多いですが、おもちゃを買う感覚で買われ、手に負えなくなって手放すものも多いと考えるからです。うちのプーさんのようなケースです。

ペットを飼うということは、お金や時間や生活にいくつもの負担がかかります。そういったことを理解したうえで飼わなくてはいけない。みんながそれを理解できる社会になったら殺処分はゼロに近づけるのではないかと思います。

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