同じ日本でもこんなに違う

福岡県、長崎県、宮崎県と3県を巡った旅でしたが、とても印象に残ったことが2つありました。ひとつは自動車の運転マナー。もうひとつはおもてなしの心。

福岡空港へ下りてレンタカー屋さんへ行き車を借りました。
係の男の子はロシア人の学生さんでしょうか。とても事細かに説明してくれて、車の扱いに少しでも分らないことがあったら電話するように行ってくれました。「ガイシャなのでウインカーとワイパーが逆なんです。ここを出るときに皆さん間違えます。」とまじめな顔で教えてくれました(笑)

広い道路へ出てまず感じたのが、初めての車で慎重に走っているのにも関わらず似たようなペースなんです。飛ばしている車が居ないような感じなんです。

時間の関係ですぐに高速に乗ったのですが、ものすごく広い何車線もある道路が複雑に合流したり枝分かれしたりを繰り返します。東京の首都高よりも広い感じ?
でも、どの車線もゆったりと流れており、先を急ぐ車も割り込む車も無く、整然と流れていて、始めて走る私でもナビと標識を確認しながら走ることが出来ました。

少しすると郊外の長崎へ向かう高速に入るのですが、80km/hの制限だと70~80ほどで流れています。けっこう60km/hほどで走る車も居て、逆に怖い感じさえしました。特に軽自動車に60km/hで走る人が多いのですが、軽自動車の速度が制限されていた頃の名残か、たまに制限されている区間が残ってたりするので混乱しているのかと思って見ていました。

それが、どんどん走っていくうちに制限速度を超えて走る人の少なさが、九州なんだと確信に至ったんです。

長崎市内や熊本市内を通勤時間に走っていたときに、前を走る車が横断歩道に人が立っていると必ず停まります。また、本当に細い路地裏を走っている車もみなマナー良く路を譲りながら走っています。細い路地から人が出てきた瞬間に車は停まります。

傍若無人なのがたまに居ますが関西方面のナンバーで納得したりもしました。
そうなんです。九州は北海道のように目の色を変えて走る人が居ないんです。

実を言うと、どこへ行っても快適にのんびりと走れるんですが、のんびりしすぎていて眠くなるのが唯一苦労したところでした(笑)

次に地元の人についてですが、いろいろな土地で人と接していると、とても人当たりが良く、言葉が丁寧で、観光客をもてなすといったレベルではなく、誰にでも優しいといった印象を受けました。
何か分らないことを聞いても、丁寧に分りやすく教えてくれます。駐車場のオジサンも「ちょうど広いところが空いてよかった。ドアを開けやすいし。」と話しかけてくれます。
ホテルの立体駐車場でドアミラーの格納ボタンが分らないでいると、係の人だけでなく周囲の人まで集まって探してくれたりもしました。
大浦天主堂の案内の方は閉館まで10分を切っている私達に、資料館を見ることを勧めてくれました。「閉館時間が近いのでちょっとだけ急いで」と笑顔で。ちゃんと見る順番まで教えてくれましたよ。「見終わると出口のところに出るから」って。

小樽だったらどうなんだろう?
そんなことを行く先々で何度も考えていました。
観光都市宣言を何度やっても何も変わらない小樽。
観光客がゴミを捨てるという小樽の地元民。

観光客の数が増えているにも関わらず、まだまだですね。
そんなことを考えていた今回の旅でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です