ほたるの放流

今朝の新聞に北海道のある地方で行われているほたるの幼虫の放流についての記事が載っていた。

他の地域のほたるの幼虫を放流することで生態系を壊す危険があると地元の研究者から意見が出ているというものだった。
地元で放流を行っている団体側は「根拠を示せ」と言うだけで予定していた放流を行うらしい。

さて、今時というのも変だがかなり前から地域のものと違う遺伝子を持つ生物を持ち込むことは地域の生態系にとって危険であるというのは常識ではなかったのか。
近年全国のあちこちで論議を呼んでいるらしいほたるの放流。
知らなかったで済ませられたのは、そういう知識が無かった昔のことだと思う。呆れるのは「何が悪い」と開き直っている団体もあることだ。

声高に「自然」と叫ぶ前に、まず「自然」についての常識を持ってほしい。草が生えて木が立っているだけで「自然っていいね」と言うような人には「自然保護」という言葉は使って欲しくない。

「東京に育つホタル」東京ゲンジボタル研究所
このページにはほたるについての資料が豊富に紹介されています。
これから放流を検討している方は是非参考にしてください。