ロードスター顛末記 その2

NB8Cがあったのはちょいと遠いところ。高速を使って1時間半ほど。
前日に長距離の旅行から帰ったばかりで、帰って来た道を少し戻ることになった。

閑静な住宅街にあるショップは、乗用車のほかにトラックのメンテナンスも行なっているようで、巨体が2台ほどジャッキアップされていた。

見に行ったロードスターはすでに裏の道端に出されていて、外装は白で申し分なく綺麗だった。ネットの情報には無かったブルーのデタッチャブル・ハードトップが載せられていて、それも今回の装備品の一部であるとのこと。冬の保存のためにもありがたいことだ。もちろんスタッドレスも中古ながらサービスだそうだ。

ロードスターというよりも、古い車を買うときに心配な点がいくつかある。外装を含めた車体の状態。特に北海道では雪と融雪剤で痛めつけられるから。
エンジン周りの状態も重要だ。音を聞けば格好分るものだが、見た目も重要だ。オイルの漏れやホースやパイプ関係の劣化は見なくてはわからない。
そしてロードスターでは布で出来た幌の状態は重要なチェックポイントだ。新品を買うと10万は楽に越えるのだから。
車体は下回りも綺麗で、ほとんど錆びはなかった。試乗は出来なかったがエンジン音も良好で、購入後に変えたと思われるビルシュタインのショックも抜けている感じはない。特に幌は新品かと思われるほどの美品だった。
黒のシートに若干の擦れがあり、タバコの焼け焦げもひとつ有ったが大きな問題ではない。
シートに座ると完全に私専用かと思われるほどジャストフィットで、シフトの感触もコクンと綺麗に入る。心配だった天井までの高さも問題ないようだ。車内のプラスチックの内装も意外と程度が良く、アーマオールで拭いてやったら綺麗なりそうだ。
よくロードスターの欠点のひとつに運転席は狭いということを挙げる輩が居るが、スポーツカーというものを理解していないのだろう。そう思う奴は大きく力任せに走るアメ車にでも乗っていればいいのだ。

横で見ている妻はあちこち覗き込んでいる私をニヤニヤしながら見ている。「これにしていい?」と聞くと「好きにしたら?」といった目でにっこりと笑っていた。

というわけでその場ですぐに契約。最短で2週間後の土日に納車出来そうと聞き、嬉々として帰り道に着くわけである(笑)

ただ、この車に乗るにあたって心配事がいくつか残っているのだけれど、それは次回に。

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